日本でも「白タク」というのがありますが、中国では「黒車」なんですね。
なんにしても、海外では事情もわからないので、できるだけ安全第一なものを選択したいものですね。
中国での仕事で
34歳、翻訳の仕事をしている者です。
四年ほど前、単身中国に渡り翻訳の仕事をしながら中国の勉強をしていました。あるとき、とても大事な会議に出席するためにバスに乗って出かけました。でも、しばらくするとバスが故障し動かなくなりました。
「まあ、故障ぐらいなら割とよくあることだ」
くらいに思いましたので、そんなに驚きもしませんでした。
そんな時、大抵は後から来たバスに乗せてもらえるのですが、この時は待っても待っても、後からのバスが全然来ませんでした。バスの運転手もバス会社に電話をして状況を聞いているようでしたが、それでもバスはなかなか来ませんでした。
私はだんだん会議の時間が心配になり焦ってきました。それで、もうここはタクシーを捕まえよう、とバスを降りタクシーを停めました。
タクシーを捕まえるにも時間がある
でも行き先を伝えると
「だめ」
と断られました。何台タクシーを停めても同じことでした。
後から中国人の友達に聞いたのですが、私がタクシーに乗りたかったその時間帯は、運転手がちょうど交代する時間、つまり運転手の帰宅時間だったのだそうです。ですので、自分の帰る方向に行く客なら乗せるけど、違う方向なら「だめ」なのだとか。日本ではそんな対応考えられないと思いました。
私はそのとき、本当に時間に焦り始めました。それで仕方なく中国で「黒車」と呼ばれる車に乗ることにしました。黒車とは認可されていないタクシー、タクシー会社に属していないタクシーです。料金が高く、ボッタクリも多いので普通は乗りません。それに、最悪の場合は誘拐もあるので、いつもなら絶対に一人では乗りません。
でも、その時の私はめちゃくちゃ焦っていて、
「黒車でもいいかあ」
と思ってしまいました。
ノリノリの中国の白タク「黒車」
私もさすがに誘拐事件には巻き込まれたくないので、安全そうな黒車を選ぶことにしました。そこに来たのが三人家族の黒車でした。お父ちゃんが運転して、お母ちゃんと五歳くらいの女の子が後ろの席に座っていました。目的地を伝えて値段交渉をすると、普通のタクシーと同じぐらいの値段で了承してくれました。
相手からすると、
「ちょうど家族で出かけるときに、同じ方向に行く客を拾うことができた」
とあって、お父ちゃんは運転席で上機嫌でした。
しかし、ここからでした、怖かったのは。
道がやや混んできたときに、なんと歩道を走り始めたんです。
「俺の運転すごいだろー」
って、本人はノリノリでした。クラクションを鳴らしまくって、歩道の縁石を登ったり下りたりしながら、歩行者を追い散らすような勢いでぶっ飛ばしていきました。私はもう怖すぎて声も出せず固まったままです。
会議には間に合いましたが、もし人をはねていたら、と思うと今でも鳥肌が立ちます。中国の交通マナーは悪く、そのことは承知しているつもりでしたが、このたびはぶっ飛んでました。もう黒車には乗らないようにしようと思いました。
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