昭和の時代の出来事でも今とはあまり変わらないイタリアの鉄道事情。先日NHKのイタリア語講座の中で、イタリア人講師が、「今は随分ストライキは減りましたが・・・」と言っていましたが、本当でしょうかねぇ?!
フリーパッケージツアーでローマへ旅行
50代の現在は専業主婦をしています。それは友人と2人でローマ・パリの旅行をした時のことでした。ホテルと空港ホテル間の送迎、到着時の半日観光のみが付いた、中は自由行動のパッケージツアーでした。
ローマの滞在は2泊でしたが、私たちはローマのホテルにスーツケースを置いて、到着の翌朝早い列車でヴェニスに行くことにしました。夜、ホテルの部屋にいるときに突然思い立って列車の時刻を調べて行くことにしたのですが、その時には日帰りの予定でした。
そして、地図も何も持たず、何の下調べもないままヴェニスに到着。まだスマートフォンなどはない昭和の話でした。全く土地勘もないまま、1日中行くあてもなくヴェニスの街を歩き、気が付くとあたりは暗くなっていました。
私たちはローマには翌日戻ることに決め、それから歩いて宿泊ホテルを探し始めました。オフシーズンだったことで、クローズしているホテルも多く、オープンしているホテルは満室で途方に暮れている時に、1軒空室のあるホテルに辿り着きました。
最初に空いていると言われた部屋には窓がありませんでしたので、窓のある部屋はないかと聞いたところ、ダブルルームしかないとのこと。女性2人でしたが、窓がないよりも窓があるダブルがいいとフロントで話をして、笑われながらもそこに宿泊することができました。
ローマへ向かう帰りの列車が突然・・・
何も知識のないまま彷徨っていたヴェニスでドキドキ、不安な夕暮れ時となりましたが、なんとかホテルを確保し、それからゆっくりとホテル近くのレストランを探して、楽しい夕食をとることができました。
ローマに向かう帰りの列車で、列車がローマのいくつか手前の駅に停まりました。イタリア語がわからず、状況が読めなかったのですが、列車にそのまま乗っていても動く気配がなく、他の乗客が皆、列車からどんどん降りていきます。
駅の名前を見ても全くわからない状況でした。
「ここはローマじゃないし、ローマ行きの列車に乗っているのに何が起きているのだろう?」
と思いましたし、外は暗い時間帯で、私たちは泣きたくなる思いで列車を降りました。
そして駅の外に出ると、いかにも治安が悪そうな雰囲気で、どうしていいかわからないままウロウロしていました。するとそこで、マイクを持って何か中継をしている人が目に入りました。そのときふと、
「報道関係の人ならきっと英語が通じるだろう!」
と藁にもすがる思いで、その人のところに走り寄り、相手の仕事中の状況に臆することなく図々しく話しかけました。
ローマまで行くのにどうしようと不安がよぎり
幸運なことに、その方は私たちにちゃんと答えてくれたのですが、列車がローマまで行かずにそこで停まったのはストライキということでした。
理由は判明したものの、そこからローマまでどうやっていけばいいのか?どのくらいの距離があるのか?タクシーで行く場合いくらぐらいかかるのか?持っている現金で足りるのだろうか?など不安ばかりが頭をよぎりました。
とにかくタクシー以外に帰る方法はないと、私たちは意を決してタクシーに乗り、ローマのホテル名を告げました。結局、心配には及ばないほどの近い距離でびっくりし、ほっとしながらホテルの部屋に戻ったことを覚えています。
大事に至らず、「終わりよければ」の体験でした。
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