観光地では油断しないように

似たような話はよくありますが、それが、憧れのヨーロッパでも、油断した途端そこをついてくる悪い人たちはいるものです。十分に注意しながら行動しましょう。
また、こういった経験は情報が命です。このサイトもそうですが、詐欺の手口をしっかり情報収集してたびに備えましょう。

憧れのパリ、ロンドン旅行

会社事務を務めている25歳女性です。以前、友人と2人でイギリス・フランスへ観光旅行へ行った時の話です。学生時代でないとまとまった休日も取れない、と張り切り、そして期待に胸を膨らませて向かいました。
旅行自体はとても楽しめるものでした。

憧れのパリ、ロンドンに行き、非日常を味わうことができ本当に大満足でした。

しかし、旅行にはハプニングがつきもので、ましてやヨーロッパといえば、というようなちょっとしたトラブルに遭ってしまいました。

まず訪れたのはロンドン。私と友人はビッグベンとロンドンアイへ向かいました。
日曜日でもないのに観光客で溢れかえり、雨が良く降ると言われるイギリスですがこの日は快晴で私たちのテンションは上がりっぱなしでした。常にデジタルカメラで写真を撮り、興奮気味でした。

受け取った瞬間、お代を請求？！

そんな中、突然女性に笑顔で

「welcome」

と話しかけられ、草花の花束（？）を渡して祝福されました。その場で、テンションが上がっていた私たちは何のためらいもなく受け取ってしまいました。

しかし、受け取った瞬間、彼女は自分の手のひらを差し出し、料金を請求してきました！
どうやら、この花束（といっても、本当に道端で咲いていたものを切ってきたようなもの）は有料だ、と言っているようでした。

仕方なく、私たちはお互い財布に入っていた小銭を１枚渡しましたが、何とまだ足りないと言わんばかりに彼女はまたせびってきました！こうなると私たちも困ってしまい、黙り込んでしまうと、彼女は諦めたように離れていきました。

どうやら、ロンドンのこういった観光地には似たような人たちがたくさんいるようで、エリザベス女王の格好をした方が親しげにそばに寄ってきてそれを写真に収めるとまた料金を求められました！
短時間で2度も同じような目に遭ってしまい、油断した自分たちを反省しました。

アンケートを装ったスリにご注意！

しかし、このツアーでパリへ訪れた時、さらに冷や汗をかく事態に遭遇しました。
オペラハウスの交差点で、信号が変わるのを待っていると、可愛らしい白人の若い女性が、英語で私の友人に話しかけてきていました。

手にはボールペンと用紙を持っていました。アンケートに答えてくれる人を探しているようでしたが、実はそれを装ったスリでした！

事前にツアーバスの中で添乗員さんから聞いていた手口と全く同じで、友人はとっさにそれに気づき、

「NO!NO!」

と拒否しましたが、女性はしつこく彼女に話しかけていました。どうやら、友人は単独行動していると女性に思われていたようで、私には見向きもしませんでした。それをチャンスと思い、私は信号が変わったのを確認した瞬間、友人の腕を掴み、2人で全力疾走しました！

逃げ切れたと思い、20mほど走って後ろを振り向くと何と少し離れた所で女性が後をつけていました。私たちがもう一度走り出すと、ようやく女性は諦めたらしく、いなくなっていました。

ほっと安堵し、友人を気にかけていると、彼女からさらに衝撃的なことを聞きました。
なんと、あの白人女性がアンケートを持って話しかけてきていた時、友人の周りを男性数人が囲もうと近づいてきていたそうです！

おそらく、友人を取り囲んで逃げられないようにし、彼女の携帯やカメラ、パスポート、そしてお金などをくすねるつもりだったのでしょう。
間一髪で逃げることができましたが、一度の旅行で何度もこのような目に遭ってしまうとは夢にも思っていませんでした。

日本にいるときと同じ感覚ではカモになる

ヨーロッパだけでなく、海外ではスリや詐欺まがいなど、日本以上に気をつけないといけません。
特に日本人は素直で真面目、さらには少々平和に慣れすぎている所があります。
日本に居る時と同じ感覚でいると、このようにいいカモにされてしまいます。

パスポートは、日本の百均でも売っている首から下げる小さな袋に入れて服の下に隠し、お金も分けて財布以外の所にもしまっておくべきです。

海外だけでなく旅行はついつい油断してしまいがちですが、嫌な思い出に終わらないよう、用心をしましょう。

＜ちょっと気になる関連記事＞
激安ツアーはトラブル続き
他人への親切が怖い事になる事があります
流行りのオンライン英会話