空港に夜につく飛行機からホテルへの移動は、確かに乗るタクシーによって少し怖いものがあります。夜の便で到着するのであれば、なるべくなら、空港から近いところのホテルも検討に入れた方が良いかと思います。
夏休みにニューヨークへ旅行
38歳女性、教職員。ある八月、私は夏休みと有給休暇を合わせ、10日間のニューヨーク旅行に出かけました。教員は世間の認識とは違い夏休み中の八月ももちろん仕事があります。その年はなんとか仕事をやりくりして、10日間の夏休みを取ったのです。
行ったことがある方はわかると思いますが911事件以来、アメリカへの入国審査は大変厳しくなっていました。出発前にESTAの登録をしなくてはいけないし(忘れると入国できません)、入国審査では指紋のチェックもありました。JFK空港での待ち時間は2時間。せめて食べ物の売り子さんがまわっていたりしてほしいものです。
事前のトイレをすませ、食べ物、飲み物を準備し、時間をつぶせる本なども用意して万全の体制で入国審査の列に並ぶのがいいと思いました。そして次回、私はタブレットに映画をダウンロードしておいて観ながら並ぼうかと思いました。無事入国審査を通過し空港を出た時はすでに夜中の12時をまわっていました。
タクシーで予約したホテルへ
さて、予約していたホテルに行こうとタクシーを探し、慣れない場所で悪戦苦闘した後、ようやく乗り込んだイエローキャブはターバンを巻いたイスラム系とおぼしき運転手。ニューヨークの運転手はほぼ100%移民です。英語はうまくありませんでした。
この方もなまりの強い英語。私自身は英語の教員なので相手がネイティブなら、たいていのことは伝えられると思いますが、私の話は十分に理解できない様子。ホテルの場所や名前を伝えてもピンとこないようでした。幸い地図と住所を書いた紙を持っていたのでなんとか理解してもらうことができました。
地図と住所を書いた紙は必須です。タクシーにはナビもあったはずですが、どう見てもホテルなんかなさそうな山奥に進むタクシー。話の通じない運転手。偏見はよくありませんが、ターバンという日本人には見慣れない風貌はどうしても恐怖感を感じてしまうのが人情です(もちろんそんなことで恐怖を感じる方が間違っていますが)。時刻はもはや丑三つ時。相手は男。こちらは女。そしてタクシーは人気のない山奥の道で突然停まりました。車の扉を開ける運転手。私は真っ青。ああ自分はどうなるのでしょうか。もう駄目だ・・・。
なんと!渡したホテルの住所が?!
しかし、やはり偏見は間違っていました。運転手は山奥にポツンと建っていた家に入るとまた出ていきました。そこは知り合いの家なのか何なのかわかりませんが、ホテルの場所を聞いていたようです。ニューヨークの地理に詳しい同郷の友人宅なのかもしれません。戻って来た運転手は私に紙を見せて言いました。
「これホテルの住所が間違ってるよ」
「ええ!!」
でもそれは日本の某超有名旅行会社から送られてきたもの。安心のあまり確認もしていませんでした。こういうこと、あるんですね〜。
それからしばらくして、タクシーは無事にホテルにつきました。アメリカならではの不愛想で上から目線のフロント職員に対応してもらってチェックインし、売店でコーラとポテトチップを買い、ホテルのベッドに横たわった時の安心感と来たら!!
次の日、快晴の朝乗り込んだタクシーはとても快適でした。ニューヨークの風もさわやかでようやく私の楽しい旅が始まりました。
旅の情報収集は入念にすべきなのと、飛行機はなるべく明るいうちに到着する便に乗り込むようにするのが良いようです。
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