カルボナーラの元祖
事務職をしている25歳の会社員です。当時、私と友人は大学の卒業旅行でローマに行きました。
私たちはガイドブックに載っていた、市内の中心地からは少し離れたところにある、カルボナーラの元祖といわれているお店に行こうと意気込んでいました。
フリープランで旅行をしていた私たちの移動手段は主に徒歩、バス、地下鉄でした。このお店は地下鉄の駅から離れたところにあったのですが、まあ歩けない距離ではないだろう、ということで観光がてら歩いて向かうことになりました。
しかし、その後、その選択は大きな間違いだったと後悔しました。
地図ではわからない高低差、お店の周辺は坂が多く、上っては下り、の繰り返しで、地図でみる距離より1.5倍は歩いたと思います。
「もー着いてもいいだろう」
と思うくらいの時間を歩いたのに、歩いても歩いてもそれらしきお店は見当たりません。さらに、周辺は観光地ではなく住宅街だったため、タクシーを利用したくても全く通りませんでした。
そして、さらにその日は小雨が降っていて、だんだんと雨脚も強くなってきました。ローマ市内は昔ながらの石畳の道路が多く残っており、雨水が道路の表面を流れるので、すぐ小川のようになります。しかも旅行をしていたのは2月、温暖なローマといえども体が濡れて寒くなってきました。
やっとの思いでお店を発見!しかし・・・
ひたすら同じ景色の住宅街を眺めながら、坂に体力を奪われ、雨に濡れて身も心も冷え冷えとするなか、ようやくお店の看板を発見しました。友人ともよかったね!と顔を見合わせました。
ところが、お店の様子がおかしいのです。扉は閉まり、人の声も聞こえません。恐る恐る扉を開けてみると、お客さんは一人もおらず、店員さんが休憩していました。まだ17時半なのに、終わってしまったの!?と思いました。
つたない英語で
「今日はもう終わりですか?」
と尋ねたところ、
「君たちどこから来たの?」
「予約は?」
とのお言葉。
これは営業していても予約がないと入れなかったのか…とさらに落胆しつつも、あきらめきれずに、
「予約がないと入れませんか?」
と聞きました。名前を聞かれ、じゃあ19時半にまたきてね、と言われました。それで、当日予約が取れたようです!
たどり着けてホッとしました
その後、近くにカフェを発見し、冷えた体をカプチーノで温めながら時間をつぶし、再びお店に向かいました。本当に予約が取れていたのか不安でしたが、席まで通してくれました。本当にほっとした瞬間でした。
お目当てのカルボナーラとワイン、生ハムなどを注文しました。日本でみるカルボナーラと違い、ベーコンは控えめ、クリーム感も少なく小麦と卵の優しい味に、ブラックペッパーを効かせたシンプルな味わいでした。また、パスタがポリポリいうくらい固く、アルデンテとはこういうことなのか、と衝撃を受けました。
このときは、無事たどりついて味わうことができ、本当によかったと思いました。次の日からは、歩けそうでもバスを使うようにしました。それから、予約は必須だと思いました。そしてそして、優しい店員さんに感謝感謝の一日でした。
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