こんにちは。海外営業部の上田です。
海外出張で、レンタカーを借りるというのは、少なからずありますよね?国によって、道路事情などが違うので、車を借りた方が良い、悪いがあると思いますが。
アメリカは、西海岸などは車が無いと不便ですね。
ヨーロッパは大抵の国は都会に訪問先があるときは、電車やバスが発達していて、車での移動で無い方が便利です。
空港などへの行き来は、タクシーでも十分です。しかし、地方の田舎なところへの移動は、レンタカーをするべきか悩むところです。
以前、ドイツのミュンヘンから車で2時間のところへ訪問した際には、レンタカーでBMWを借りましたが、高速道路の法定速度が表示されておらず、どの車も200kmくらい出して走行していました。そのときは、周りのスピードに乗らなければならず、非常に緊張しました。
しかし、そのとき初めてBMWの加速と走行安定性に感動させられました。
さて、今回は、私のアメリカ、ロサンゼルスでのレンタカー事故の経験をお話します。
「本当に保険というのは海外では命綱だなぁ」
ということを、実感いたしました。
1. 製品PRのための出張
2. 1週間のロサンゼルス滞在
3. ホッとしたのもつかの間、思わぬ事故に?!
4. レッカーで空港のレンタカー屋に連れて行かれ・・・
5. 全部保険で賄った! ながーいながーい1日
6. まとめ
7. 海外出張での自動車保険に関するアドバイス
製品PRのための出張
さて、当時私は営業の立場として、エンジニアを3人伴って、アメリカ、ロサンゼルスに出張に行きました。6−7年くらい前になります。
ロサンゼルスのある顧客の施設内に、当時販売していた機材を設置し、デモ施設として運用を行い、さらに販売先を増やすためのPRを企画していました。そのため、セッティングを行うためにフィールドエンジニアを伴って出張したわけです。
ロサンゼルスの郊外、国道101、通称ワンオーワンを少し超えた辺りのバーバンクというところの近くにその施設はありました。当時は地の利も無く、普段宿泊しているホテルを予約して、セッティングに要する期間、そこから通いましたが、ロスの中心から車で1時間くらい離れたところでした。
空港からレンタカーを借りて、その通いを行いましたが、運転については慣れていましたので、道が広いこともありましたが、特に問題無く仕事のための行き来を行っていました。
しかし、なんでもないような、その運転による行き来が後から、トラブルに繋がっていくことになりました。
1週間のロサンゼルス滞在
普段そのようなセッティングは、行っても大きなトラブルは無く、1日もあれば稼働させるには十分の時間なのですが、当時は、販売したばかりの新製品ということもあり、また、事前にどのような施設に設置されるのかも、細かく知らされないまま、機材を持ち込みましたので、予想と違うこともあり、時間が掛かりました。
また、設置し終わったと思ったら、細かいところで不具合が出てなかなか思うように終わりませんでした。しかし、この期間に運用を開始しないといけないということで、結果的に滞在を延長し、3日の予定を5日に伸ばし、移動日も含め1週間の出張になってしまいました。
それに伴い、営業としての私はというと、設置作業の間は時間を持て余してしまいますので、ロス近郊の他の顧客とアポを取り、営業活動を行っていたのでした。
ホッとしたのもつかの間、思わぬ事故に?!
ホテルから、毎朝、エンジニアを1時間かけて設置場所まで送り、別の顧客のところへ営業に回り、そしてまた、設置場所からホテルまで1時間かけて帰るという、運転時間にすると1日に4−5時間はゆうに運転していたのではないかという状況でした。
普段日本で運転していても、4−5時間毎日運転すると疲労が溜まりますが、慣れない道で、また慣れない左ハンドルは疲労も何倍かに倍増したことと思います。毎日、ホテルに帰ると寝る以外に他のことが手につかないくらいでした。
そんな感じでの、中日3日目。事件が起きました。。。
いつも通り、設置場所からホテルへ帰途に着きました。ホテルに帰還後、夕飯を取るため近くの日本料理屋へ、車で出かける途中です。
「ぼーっ」としていたのでしょう。目的の料理屋を過ぎてしまい、方向転換をしようとし左折して反対側車線の敷地に入ろうとした時、対向車への注意が散漫になり、私の左折した車の横っ腹に、対向車が突っ込んできたのでした。
その時の光景は今でも目に焼き付いていて、対向車に乗っていた黒人女性の驚きの顔は今でも忘れられません。。。
レッカーで空港のレンタカー屋に連れて行かれ・・・
事故したところが、ロスの郊外のトヨタタウンと呼ばれるCaton。また、トヨタのディーラーの目の前だったので、そこの方達に助けてもらいました。
レンタカー屋(ハーツ)に連絡をし、事故手続きを行いました。警察にもTELをしましたが、日本みたいとは違い、けが人がいなければ事故証明も出ないと言われました。
相手の女性は頻りに、こちらの保険状況を確認してくるばかり。。。
後で思ったのですが、こちらから事故でかかる費用を請求されるのが怖かったようです。
こちらは4人で乗車していましたが、幸いスピードも出ておらず、向こうも、ブレーキが間に合わなかったのですが、ほんの少し止まりきれなかったような感じでしたので、こちらのバンパー付近から横面が損傷した状況でした。
そして、レッカーを伴って、レンタカー屋がきました。事故状況を確認後、結局相手の女性とは連絡先とお互いの免許のコピーを渡し合い別れ、我々は、そのままレッカー車に事故車を引いてもらい、空港のレンタカー屋へ行きました。
そして、事故手続きをレンタカー屋で行いました。
<参考記事: 海外旅行保険は本当に必要なのか?>
全部保険で賄った! ながーいながーい1日
レンタカーをする時は、フルフルで保険に入ることを行っていたため、手続きには時間がかかったものの、事故証明を作成後、新しい車をまた借りることができ、そのままホテルに帰ることができました。
ちなみにかけていた保険は
✔︎ 車両損害補償制度(LDW/CDW)
✔︎ 契約者と同乗者のための搭乗者障害保険(PAI)
✔︎ 持ち物の盗難を補償する携行品保険(PEC)
✔︎ 対人対物保険(LP)をアップする追加自動車損害賠償保険(LIS)
✔︎ 無保険者傷害保険(UMP)
でした。
思っていたよりも簡単に手続きが終わったので、なんだか拍子抜けでしたが、気づいたら時間は夜の12時を回っており、ホテルについてから、これまた、何も食べていないことに気づきました。
その後、近くのファーストフードでハンバーガーを買い込み、ホテルのロビーで食べ、1日が終わりました。
まとめ
結局、事故に遭わないようにすることが鉄則ですが、事故ってしまってからは、本当に保険が命綱だなということを痛感した出来事でした。
そして、やはりできるならレンタカーはしないでことを運ぶに限りますが、レンタカーしなければならない時は十分に注意しましょう。そして、その時には十分な保険に入っておくことが大切です。ここでケチると後々大変なことになります。
海外出張での自動車保険に関するアドバイス
最後に、現地に行って本当の「非常事態で」頼れるのは保険だけです。普段日本で守られている状況は無いと心得て、不足な事態を想定して、海外旅行保険は選んでいきましょう。
<参考記事: 海外旅行保険は本当に必要なのか?>
また、実は自動車保険は、北米や一部ヨーロッパの国などでは対人に無制限設定がありません。このことも知っておいてレンタカーをするかどうかを判断することをお勧めします。
<参考記事: 無制限ではない自動車保険>