トラブル、ハプニング  鉄道、バス、地下鉄に関すること

海外で友人とはぐれた!パスポートも財布も携帯もなにもない!

%e9%a7%85%e6%a7%8b%e5%86%85

パスポートも財布もなくなって、一人で行動しなければならなくなったとしたら。。。ちょっと想像できませんね。よっぽどのことが無い限り、そのような状況にならないですし、ならないように注意しなければなりません。。。言うまでも無く。

ヨーロッパへ卒業旅行

22歳女性。学生です。大学4回生で学生生活最後の夏休み、同じゼミの友人と4人でヨーロッパへ旅行をしました。

「格安航空2週間ででドイツとイタリア観光っ!!」

とざっくり予定しました。
出発日と帰国日だけ決めて、ホテルの予約もしませんでした。

ドイツを順調に観光して次はイタリアへ!!というときでした。スイスで乗り換えのため、電車を降りました。乗り換えの電車がくるまで、時間調整で休憩をしていました。ふとトイレに行きたくなった私は、ハンカチ一枚持って、一人で用を足しに行きました。

そして、戻ってみると誰もいなくなっていたのでした。。。

「・・・」

最初、私は、

「これは友人たちの悪ふざけに違いない!」

という考えが浮かびました。隠れたところで、私がうろたえているのを見てクスクス笑ってるに違いないと思い、不安をこらえて、あたりをキョロキョロ見渡しました。

しかし。。。

「いない、本当に、いない・・・」

先に行ってしまった?!一人で取り残されたスイスの駅

私は、焦燥で非現実の世界に迷い込んだような、夢を見てるような、フラフラとしながら友人たちを探して歩き回りました。穏やかで、「平和な日常の駅そのまま」といったスイスの駅構内で、なにも事件があったような様子はありません。

ということは、

「乗る予定だった列車がきて出発してしまった?」
「私を置いて?」
「待っていてくれなかった?」

誰も知り合いのいないスイス。持ち物はハンカチ一枚。財布もパスポートも航空券も携帯もない。ホテルも予約していないので、3人がどこに泊まるのかわからない。。。そんな状況でした。

しかし、私は茫然としながら考えました。

「現実として置いて行かれたんだから、とにかく追いかけよう!」

と思い、イタリア行きの列車に乗って、まずは駅を突破(?!)しようとしました。

<ここからは私の頭で考えたこと・・・>
イタリアの行動予定は覚えているから、そこで、先回りして待ち伏せしていれば、彼女たちが現れるかもしれない、そして荷物を取り返したら、日本に帰れるだろう。

出発時間直前に、トイレに行くという軽率な行為をした私が悪かったかもしれない。たとえそうでも私の荷物を持ち去ったのは許しがたい行為で、今後は彼女たちと付き合うのはやめよう。
<ここまで・・・>

ついに決心して列車に乗ることにしたのだけれど。。。

そう決意して、途中国境を越えるというのにパスポートがない切符もない状態で、イタリア行きの列車に乗りました。

列車に乗って悲愴な気分で田園風景を眺め、しばらくすると、ついに巡回の車掌さんが来ました。心臓はバクバクでした。

「パスポートなしで国境を越えられる?」

そんなバカな話聞いたことない。恥ずかしさと不安で、涙ながらに、私は、

「日本から観光旅行をしていて、駅で友人とケンカをしてしまった。」
「怒った友人が、私の荷物を持ってイタリア行の列車に乗っていってしまったから、追いかけている」

と訴えました。これが一番安全で妥当な感じがするか、と思って。。。

車掌さんは、困った顔をされていました(そりゃあね)。しかし、不法入国と無賃乗車で警察へ・・・とはならず、目的の駅へ着き、そのホームで友人たちが待っていてくれました。

真相は、わたしがトイレに行っている間に、現地人に話しかけられ

「君たち乗り換えの電車が来てるよ!モタモタしてないで乗りなさい!」

と巨漢な彼は親切にも全員の荷物を強引に列車に運び込み、その勢いに押されて、みんな乗り込んでしまって

「まだ友人が一人トイレに行っている!私たち待っていないといけないから!」

と再度荷物をおろそうとするも

「さあさあ!大丈夫だから乗りなさい!」

と、にこやかに押し込められて列車が出発。どうしようもなかったとのこと。列車の車掌に
スイスの駅構内へ

「イタリアで待ってる」

とアナウンスをお願いしようか、それともスイスへ逆戻りするかと考えていたところだったらしいのでした。

一人でパスポートと財布が無い心細さったら・・・
これだけは肌身離さず持っていようと心に誓いました・・・
ハンカチは決して役に立ちません・・・

スポンサーリンク








-トラブル、ハプニング , 鉄道、バス、地下鉄に関すること
-, , , ,

Copyright© 海外出張あるある.com , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.