保険 手配・準備

現地の人に助けられた病院での出来事とは?!

海外旅行で突然の病気や事故。接待で飲めないお酒を飲んで急性アルコール中毒なんて話も聞いたことがあります。そんなとき、病院に担ぎ込まれ、慣れない現地の対応はどうすればいいのでしょうか?!

そんな体験談です。

20年目で初のブラジル出張

私は46歳、会社員です。
社会人となり20年ほど経ってから初めて海外出張に行きました。出張地はブラジルでした。私の会社が手掛けていた海外プロジェクトに私も加わることとなり、ブラジルの現地を視察することになったのです。
初めての海外出張ということもあり、人事部からは渡航における準備や注意事項など実にたくさんの資料を頂きました。しかしながら、私は忙しさにかまけてその資料を十分に確認しないまま、海外出張に出てしまったのです。今にして思えばそれが間違いの元でした。

順調に仕事は進んでいたとき突然。。。

現地ブラジルについてから、3日ほど経ちました。それまで順調に仕事はこなしていたのです。ところが、その日仕事を終えてホテルの部屋に入った際、突然身体がとても重く感じ、体の節々が痛くなり始めました。するとすぐに高熱が出始めました。私は現地職員に連絡を取り、最寄りの病院まで連れて行ってもらいました。
病院について、現地職員が受付で診察を申し込んでいると、何やら不穏な雰囲気となってきました。現地職員は興奮気味で病院の方と話をしています。しばらくして現地職員は私の所に来て「保険に加入しているか」と聞いてきたのです。私は健康保険にはもちろん、加入していますが今回の出張にあわせて海外旅行傷害保険には加入していませんでした。

病気なのに、病院で治療をしてもらえない?!

病院の主張は、保険に加入していなければ、治療をしたとしても治療費用を払ってもらえる確証が何もないので治療は出来ないと言うのです。その時、熱はかなり高くなりはじめ、私は意識がもうろうとし始めました。もうろうとする中、私はそういえば人事部から渡された資料の中に、海外旅行傷害保険には加入しておくようアドバイスが記載されていた事を思い出しました。
海外出張先で病気やケガになった場合、実際にかかった費用に対して後日、健康保険の適用を受けるために申請をすることが出来ます。従って、海外で病院にかかったとしても結果的には治療にかかった費用は自己負担3割で済むのです。しかし、自己負担3割で済むというのは結果の話であり、現地での治療費の支払いは一旦、自己負担しなければなりません。
ここで問題なのは、海外で治療を受ける際、海外旅行傷害保険などの保険に加入していないと、病院で治療を受けられない場合があるということです。人事部からの資料にも確かに注意事項としてそのように書いてありました。この時、私は忙しさのあまり、事の重要性を良く考えず、海外旅行傷害保険に加入していなかったことを後悔しました。

助けられた現地の人たちの行動とは?!

この状況に際して、現地職員は、知人を数人病院まで呼び、当面の治療費実費を複数人から現金で集めて用意してくれたのです。
そのおかげで海外旅行傷害保険に私は入っていませんでしたが、現金で治療費を支払うという条件の元、外国人である私の治療を病院側は施してくれました。抗生物質を投与してもらい、明朝には私の高熱は幾分下がりました。日本に居ると、病院で治療を受けることなど当たり前としか感じていません。ところが、海外では治療費を払えない人もいるため、病院は患者の資力を疑ってかかるのです。患者が外国人である場合にはその傾向はなおさら強くなります。

海外に出張や旅行で行かれる方、日本国内での常識は通用しません。是非、海外に行かれる際には海外旅行傷害保険などの保険に加入しておくことをおススメします。

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