こんにちは。営業課長の上田です。
先日、イギリス出張のときに自社製品のサンプルを持って営業に行きました。その際、製品の輸出入にはATAカルネを使用し免税措置を施しました。
ATAカルネによる輸出入は比較的普段から行っていて慣れていたものの、空港によって税関の手続き窓口が明確でない場合が多くあります。
また、現地の税関によって、知識に偏りがあり対応もとても煩雑です。
ATAカルネは事前準備が必要
ATAカルネは事前に申請をして、カルネ手帳を発給してもらうことが必要でした。また、カルネを使える対象国とそうでない国があり、それを調べてから発給することが必要なので、調べてみるとイギリスは対象国でした。
発給は、東京では、竹橋にある
一般社団法人 日本商事仲裁協会
(JCAA:ホームページ http://www.jcaa.or.jp/)
で行うことができます。発給には会員登録3日ほどかかりました。
羽田はカンタン
羽田空港で出国の際に、税関に事前に発給してもらった、カルネ手帳と輸出する該当品を持ち込み通関手続きを行いました。これは、荷物を航空会社にチェックインする前に行いました。先に荷物をチェックインしてしまうと、この税関での手続きができないからです。
羽田空港では、出発ロビーのチェックインカウンターEの奥の情報広場のさらに奥に扉があり、そこに設置してあるインターホンを押すと税関の方が対応してくれました。
⭐️羽田空港の税関の場所確認はこちらから⭐️
税関の場所は、上記リンクにあります資料内の最後のページ、「情報ひろば1」です。
「カルネの手続き」をしたい旨
を伝えるとすぐに対応いただけます。非常にスムーズでした。
ヒースローは難しい
ロンドンでのカルネ通関は今回が初めてでした。
JALの帰国便、羽田へのチェックインカウンターはターミナル3のチェックインカウンターDでした。
まず、JALのカウンターに行き、出発定刻の4時間前でしたが、係りの方がいましたので(外人の方でした。。。)チェックイン前にカルネの手続きをしたい旨を伝えました。
すると、
「チェックインカウンターCの前に税関に通じる内線TELがあるので、
それを使って税関に連絡してください」
と言われました。
言われた通り、チェックインカウンターCに行ってみますと、確かにTELがあります。そこで、受話器を取ると、自動的にコールしました。
税関の係員らしき人が出て、カルネの申請をしたい旨を伝えると。。。
「今から言うリファレンス番号を控えてください」
と言われ、控えました。そして、
「このリファレンス番号をパスポートコントロールを通過した後の税関カウンターで言って手続きすれば分かります。」
とのこと。んっ???
チェックイン前に手続きをしないの?と思い、そこで、
「通関したい荷物はチェックインしてしまうけど良いのか?」
と質問したところ、
「それで良い」
と言われました。
現地の人のカルネに対する知識や対応に、ものすごく差があるのがわかっていたので、とても不安になり、電話を切った後、再びJALカウンターで、今のやり取りを説明し対応のサポートをお願いしました。
すると、日本人スタッフの方が出てきてくれ、
「チェックインした荷物は、しばらくカウンターの近くに置いておくので、もし税関で荷物が必要な旨を言われたら、職員にその旨言ってもらえれば大丈夫です。」
とご対応いただきました。
その後、チェックイン、パスポートコントロールを抜け、税関のカウンターへ。
DFSのショップを抜けて行ったので、なんだか本当に合っているのか不安でしたが、本当に税関がありました。
窓口で、カルネを渡すと、5分くらい待たされスタンプを押され返却され完了でした。先だって聞いたリファレンス番号すら要りませんでした。。。
通関する物を開けてチェックする人もいれば、このようにカンタンに書類手続きだけで済ませる人もいるので、なんだかいつも不安になります。
何れにしても、このようにしてヒースローでのカルネ通関を無事に終えたのでした。
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