日本人にとってはチップ社会に馴染めない側面は沢山あります。現地の人からすれば、チップは当たり前で、心づけではないんですよね。。。
一人でフィリピンで研修旅行
38歳教員です。それは私がまだ学生だった時のことです。
大学の研修で二週間フィリピンへ行きました。先生と一緒の研修は最初の数日だけで、その後は一人で自分の卒業研究のために行動をしました。
マニラの宿は安宿で一泊1000円くらいのものもありましたが、私は一泊1500円くらいの宿に宿泊しました。部屋は古いものの、そこそこ綺麗で従業員も親切でした。朝ごはんもついていてすごく美味しいので気に入っていました。
しかし、別の地に行くためにタクシーを手配しようと思った時に、マニラの流しのタクシーの客寄せにイライラしていた私は、ある高級ホテルでタクシーを呼んでもらうことを思いついたのです。
タクシーの運転手にいきなり
まず、お目当ての高級ホテルで朝食を食べ、それからフロントでタクシーを依頼しました。私は英語には自信があったので、難なく依頼することができました。フロントマンが早速タクシーを呼んでくれ、そして来たのが、そのホテル専用のリムジンかと思うような素晴らしいタクシーでした。
料金も日本に比べれば、ずっと安かったので私はそのまま乗り込みました。ところが高そうな制服に身を包んだいかにも立派な感じの運転手が最初に言ったことは
「チップはいくらか」
もし普通の流しのタクシーであれば、そう言われても驚かなかったでしょうが、いかにも真摯な見た目の運転手に開口一番チップのことを聞かれ、私は失望してしまいました。
その時すでに、いちいち値切らないといけないフィリピンの生活に疲れていた私は、チップを要求されることが我慢できなくなっていたのです。そして私は、
「ここで降ろしてください」
と乗って一分くらいで降りてしまいました。お金は先払いのため、最初に払ってしまったのでもったいなかったのですが、チップを払うことは免れました。
チップを要求する人物と狭い空間で一緒にいることから解放されて私はスッキリしたのもつかの間、いきなりマニラの雑踏に降りて、右も左もわからない状態になり、途方に暮れることになりました。
「ああ・・・どうしよう」
そして、親切なフィリピン人
とりあえず、その場にやってきた、ジープニーと呼ばれるフィリピンの乗り合いタクシーのような乗り物に乗り込みました。もっと中心地のようなところにいければそこからタクシーを拾って目的地の長距離バスターミナルに行こうと思ったのです。
しかし、どこまで行ってもわけのわからないところを走るジープ二ー。不安ながらも乗り続けていると、お客さんの一人が声をかけてくれました。40代くらいの女性でした。
なんと日本語で
女性「どこへ行きたいの?」
わたし「バスターミナルです」
女性「このジープニーはそこへは行かないですよ」
そして、わざわざ私と一緒に降りてバスターミナルに行くジープニーを見つけてくれ、運転手に話もしてくれたのです。そして、私はそのジープニーに乗り込み無事バスターミナルに到着できました。
話を聞いていた運転手さんが
「ここだよ」
と教えてくれました。フィリピンの人は高値をふっかけてきたりチップを要求したり日本人にとっては、油断大敵要注意!!の人たちが沢山いますが、それはそれ、そういう文化だからと理解して、食べて行くために働いているのだから当然のことと思っています。
商売を離れれば根はとても親切で損得勘定なく困っている人を助けようとしてくれます。ジープニーの親切で温かいフィリピンの女性のような方たちが他にもたくさんいてくださったおかげで向こう見ずで未熟な大学生だった私も無事にフィリピン一人旅ができました。
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