サンディエゴからメキシコへの国境越えは意外に簡単で、本当に国を越えたのかと思えるほど。しかし、国境を越えた途端、なんとなくアメリカではない雰囲気が漂います。すでにサンディエゴの国境近くあたりはその雰囲気はありますが。
ローカルに行けば行くほど、英語も通じなくなったくるところもありますので注意が必要です。危ないと感じたら、なるだけ深みにはまる前に警戒心を持って行動に移しましょう。
サンディエゴから国境越えでメキシコへ
現在30代半ばの専業主婦です。もう10年以上前の話ではありますが、大学時代にカナダに語学留学をしていました。そしてクリスマス休暇を利用して、アメリカ西海岸を友達と二人で旅行に行ったときのことです。
サンフランシスコから夜行バスでサンディエゴに移動し、サンディエゴで数日滞在していたときのことです。旅行者向けのガイドブックをホテルの受付で読んでいると、
「メキシコまでバスで30分!マーケットがお勧め」
のような記事が書かれていたので、メキシコまで日帰り旅行をすることにしました。
国境で入国審査を済ませ、かなり簡単にメキシコに入国できたのはいいのですが、そこからが全くどこに行っていいのかわからず、とりあえず、入国審査を出てすぐのところにあったバスターミナルで止まっていたバスに乗ってみました。
物乞いに囲まれて
そこにいた人たちがみんな乗り込んでいたので、きっと大きな街行のバス何だろうと思っていたのですが、早速始まった、バス内での物乞い。若い男の子がギターを弾きながら、
「帽子に小銭を入れてくれ」
と言わんばかりに、わたしと友達の前にはだかりました。そこは
「ノー・マネー」
と言い、なんとか切り抜けたのですが、30分ほどして到着した街は、明らかなスラム街でした。
そしてバスから下車すると、小さな子供数人にずっと物乞いをされ、付きまとわれました。わたしたちは明らかな外国人観光客だったので、お金を持っていると思われたのでしょう。子供に
「物乞いしてこい」
みたいな感じで遣いにやる大人も何人かいて、怖くなり、小走りでなんとか大通りまで出てきました。案内表示を見ようにも、すべてスペイン語で、インフォメーションセンターらしきものも見当たらず、友達とおろおろしていました。
救世主?!怪しげなメキシコ人
そこに、怪しげな見かけではありますが、30代ぐらいのメキシコ人男性が、
「ニホンジンデスカ?」
と片言の日本語で話しかけてきました。
この人も物乞いかと思い、ちょっと怖かったのですが、つたない英語で、
「ここは観光人は来てはいけない、危ない地域だよ。よくここまで無事で来られたね。観光客が集まる安全な通りは、あっちに行ったらいいんだよ。」
と親切に教えてくれました。
そして、その男性の指示通りの方向に歩いて行くと、安全そうな、観光バスもたくさん停車している大通りに出てきました。
うまくいった!?必殺!関西おばちゃん風値切り
そして、彼のお勧めの「マーケットでの値切り方」も実践し、メキシコっぽい派手なかわいい柄のスカーフやカーペットもたくさん購入することができました。
さて、その方法とは、実は。。。
わたしたちは明らかに観光客だったので、地元の人からしてみたら、「金づる」にしか見えていないとのこと。マーケットでもかなりの高値を提示してくるはずとのことでした。
ですので、とりあえず提示してくる値段には「No」と言い続け、
「2個買うから、この値段にしてくれ」
など、結構図々しく交渉したらいいんだよ。とそのメキシコ人男性は教えてくれました。向うも売ろうと結構必死なので、値切りには結構応じてくれました。
要するに、「関西のおばちゃんのノリで交渉すればいい」ということでしょうか?!笑
ともあれ、ガイドブックに載っていなさそうな地域で、しかも現地の言葉が話せない場合は、特に注意しながら事前調査しないと、無事に帰ってこられないかもしれない、と実感した体験でした。
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