映画のワンシーンみたいなお話です。ちょっとしたお話の中に、気持ちが籠っていて、とっても感動しました。こんなことってあるんですねぇ。
トロントへバス旅行
教師をしている29歳、女性です。6年前、ワーキングホリデーでカナダのバンクーバーに住んでいるとき、トロントに住んでいるカナダ人の友達に会いに行こうと夜行バスに乗ったのが、この奇跡の始まりでした。
その頃の私の英語レベルは日常会話がやっとのレベルで、そのトロントの友達は日本語が全然でした。トロントでの友達との待ち合わ場所は、夜行バスの終点から電車で数駅の距離だったので、事前にネットで行き方を調べ、準備万端のつもりでバスに乗り込みました。
バンクーバーからトロントまでの長い道のり、隣の席に座ったのはスリランカ人のおばあちゃんでした。バスが出発して少しすると、そのおばあちゃんが私にいろいろと話始めました。
話を聞いていると、どうも昔、日本に旅行に来たことがあり、日本が大好きになりまたいつか行きたいと思っているということで、2人で時間も忘れ話も弾みました。
トロントに着いたものの・・・
もうすぐトロントに着くという車内アナウンスでふと我に返り、窓の外を見ると外は真っ暗、、、あれっと思って時計を見ると、まだ夜中の3時、、、なんと私が乗ったのは夜中3時にトロントに着くバスだったのです。
バスを降りたら電車で待ち合わせ場所に行こうと思っていましたが、もちろん電車が動いているはずがありません。完全に計算ミスでした。どうしようと困惑している私をよそに、バスは終着点へ着き、乗客は次々に降りていきました。
すると、完全に青ざめている私に、スリランカ人のおばあちゃんは事情を聞き、そういうことなら今から娘が車で迎えに来て家へ帰るから電車が動くまで休んでいけばいいと言ってくれました。初対面の人の家へ行くのは少し怖かったですが、それ以外方法はなかったし、何より話をしていた中でおばあちゃんの温かさにも触れていたので、お願いすることにしました。
時空を超えた奇跡
車で家へ着くと、疲れ切った私に自分のベッドを使わせてくれ、朝ご飯を作ってくれ、欲しいものがあれば何でも言ってと言ってくれました。
あまりに優しいおばあちゃんに心を打たれ、なんで初対面の私にこんなに優しくしてくれるのか聞くと、おばあちゃんは部屋に飾ってあった一枚の写真を指差して、
「昔、私のおじいちゃんが日本に行ったとき、一人の日本人がとても優しくしてくれたと聞いていた。もし自分が次日本人に会ったら、そのお返しに優しくしようと決めいていた」
と言っていました。
「貰った恩を返しているだけだから、あなたは何も悪く思うことはない」
と言ってくれました。
そのまま少し仮眠を取り朝を迎えると、おばあちゃんと話をして写真を撮って、またきっといつかどこかで会おうと約束し、友達との待ち合わせの駅でさよならをしました。何十年も前に一人の日本人のした親切が、時を超えて私に繋がってきた奇跡にとても感動した体験でした。
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