スフィンクスを記念撮影していたら
私が過去にエジプトに行ったお話をします。
現在は46歳、自営業をしています。ちょうど行った時期は年末から年始にかけての年越しのタイミングでした。エジプトは昔から一度は行ってみたいと思っていた国でした。8日間の観光旅行でした。
全てが旅行会社のツアーにお任せのプランで、世界遺産や遺跡など本当に見所沢山でした。その代わり、移動も大変でエジプト内で飛行機に4回も乗り降りしました。バス移動ならぬ飛行機移動。その旅行中に起こったハプニングをお話しします。
それはツアーで訪れたピラミッドがある、有名なスフィンクスの前で起きました。
私と友人がカメラで写真を撮っていた時のことです。6歳位の小さな女の子が、私が写真を撮ってあげるよ!と近づいてきました。
日本語で説教を初めてしまった友人
こちらも少し戸惑ったものの、愛くるしい笑顔にカメラを渡してしまいました。写真を撮り終えると、お金を頂戴と手を差し伸べて来ました。
あ〜そういう事かと気づいた時にはもう払わない訳にもいかず、まあ仕方ないとチップを渡しその場を立ち去ろうとしたら、今度は違う女の子が私にもチップを頂戴と手を出して来ました。
あの子は写真を撮ってくれたからそのお礼にあげたのよと、なんとなくのニュアンスで伝えるものの、じゃあ、私にも写真を撮らせろと迫ってくる始末。
参ったなーと右往左往していると、その子達よりも小さな女の子が段々と私達に群がって来てました。
私もこれがジプシーというものか…。みんなにお金をあげてたらキリないじゃん…と、少し混乱していたら、横で今まで大人しかった友人が
「もういい加減にしなさーい!!」
と思い切り日本語で説教し始めました。
「こんなやり方でお金稼いじゃダメ、さっきお金をあげたでしょ。そのお金を小さい子も含めて、みんなで分けなさい!」
あの子供達との追いかけっこは大切な私の思い出
そう言うと、日本語なのにやはり様子で分かるのか、最初にお金をもらった子が逃げ出しました。
待ってーっと私達が日本語で話しながら追いかけると、子供達はキャッキャッと笑いながら逃げ回り、何故か最終的に鬼ごっこみたいになってしまいました。
こちらも、なんで追いかけてたのかも忘れ、子供達と一緒に笑って走っていました。
結局最後には、子供達と笑顔でバイバイしてお別れしました。帰りのツアーバスで、楽しかったな〜なんて思いつつ、でもしばらくして落ち着いて考えたら、あんな小さな女の子までお金を稼がなければならない社会について少し考えさせられました。
日本では絶対あり得ないなと思いつつ、彼女達は幼いながらなんとたくましいんだろうとも思いました。
でも、教訓として当たり前過ぎますが、簡単に子供だからと言って海外でカメラを渡してはいけません。
そうは言うものの、あの子供達の笑顔は今でも私の大切な思い出として心にしまってあります。