パリで母親が外国人に囲まれる!?

幸せそうなアジア人カップルが捕まる

31歳/主婦です。フランスのパリ市内を、母親と2人で1週間ほど観光旅行をした時のことです。

ガイドブックなどを持っていると窃盗などから狙われやすいと言われていたので、地下鉄などの乗り換えや行きたいところ、お店なども全て、調べてノートに記入してそれを見て行動をしていました。

モンマルトルの丘に行った時、母と坂道の上で休憩していると、下の道からアジア人のカップルがガイドブックを片手にウキウキしながら歩いていました。

すると突然、何人かの男たちに囲まれて手首に光る腕輪のようなものをつけられ、手を引っ張られて道の端へ連れて行かれました。

私達が見てるところからは少し距離があったので、直接どんなやりとりをしているかという声は聞こえなかったのですが、あきらかにお金を支払えと言われているような様子でした。

それまで、とても幸せそうで楽しそうだった2人の顔は、一気に青ざめて彼女は涙顔で彼氏はどうしていいかわからずかなり困っている様子でした。

母とその様子をみながら、助けてあげたいけど何もできないね。と話をしていました。結局そのカップルは一瞬の隙を見計らって猛スピードで逃げて行きました。

人混みに紛れてなんとか逃げおおせホッとしました

何事もなくて本当によかったね、と話をしているのも束の間、その男たちは逃げられたことに腹をたてたのか、その場から動かずに次の獲物を探している様子でした。

さて、私たちはというと、その場所から駅に行くまでには必ずその男たちのいる道を通らなくてはいけません。

他の道はないかと辺りを見渡してみても見つかりませんでした。

どうしたらいいものかと考えていると、ちょうどそこに現地の幼稚園児と先生たちの集団が観光を終えて、その道を通ろうとしているのを発見しました。

これはチャンスだと思い、母と急いでその子供達の集団の近くに行きました。男たちとすれ違わないように子供達を真ん中に挟んだ状態で、ピタリとくっついてその場を足ばやに歩いてなんとか駅まで行くことができました。

そして、地下鉄に乗り込んだ時は本当に安堵しました。

「子供達の集団がたまたまいてくれて本当によかったね!」

と話をしながらそのまま次の目的地のエッフェル塔へと向かいました。

そして、母親が男たちに囲まれて・・・

エッフェル塔観光を終えて、後はホテルに戻るだけという時、緊張の糸が少し緩んでしまったのか、母が私から少し離れて何気なく駅の乗り換え案内を見に行きました。

すると次の瞬間、母親の後ろを5人くらいの男たちが一斉に囲みはじめました。

私はまずいと思い、今まで出したこともないような太めな厳しい声で母に

「何も、見ずに素早くこっちにきて!」

と声をかけ、母はびっくりしたのか目を丸くしながら私の元に走ってきたので、そのまま2人で後ろを振り向かずに駅のホームに向かい、タイミングよく来た電車に乗り込みました。

今回のことで、個人旅行をしている時はどんな時も気を引き締め、隙をあたえてはいけないなあとつくづく実感しました。

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