リコンファームは、予約したのに突然キャンセルをする人を減らすため、航空会社がする予約再確認のことですが、最近では、ほとんどの場合必要なくなっているようです。ひと昔前は、飛行機会社により、リコンファームの有無で予約がとりけされてしまったケースもありましたが。
チケットを預かってくれない係員
現在、パート勤めの主婦52歳です。
主人は中国相手の貿易関係の仕事をしており、中国語が話せます。
20年近く前に、友人も中国の上海にいたので、観光旅行を兼ねて遊びに行ったことがありました。名所旧跡を案内してもらったり、本場の小籠包をごちそうになったりと楽しい時間を過ごしました。
その時のツアーは、航空券とホテルの手配だけのもので、日程は、全日フリータイムでしたので日本からの添乗員さんは同行無し、上海の空港に到着すると現地の係員の方が迎えに来てくれました。
その時ホテルまで行く車中で、その係員の方からは帰りの航空チケットについての説明もなく、特に帰国便のチケットを預けもしなかったので主人は不思議がっていました。今現在は、ほとんどの航空会社がリコンファーム必要なしとなっていますが、当時は必須でした。
何か所か海外旅行に行きましたが、現地の係員の方が復路のチケットを預かってリコンファームをしてくれるのが常でした。ところがこの時は預かってくれず、何の説明もせずホテルの前で私たちを降ろしてさっさと行ってしまいました。
リコンファームをしましたか?
主人も首をかしげていましたが、チケットを預からなくても旅行会社が飛行機の席を予約しているので、リコンファームをしてくれるのかなと考えていました。
いよいよ帰国の日、ホテルに迎えに来た現地係員の方が、空港へ向かう車の中で
「リコンファームをしましたか?」
と聞いてきました。そこから主人と係員の大口論が始まりました。主人は
「リコンファームをするのが旅行会社の仕事ではないか!!」
「もしも、自分たちで行う必要があるのならば、なぜ前もってそのことを説明しない!」
「俺は中国語が話せるので、自分でしろと言われたら航空会社のビルに行ってできるかもしれないが、中国語が全く話せない人だったらどうするのか」
「仮に航空会社では英語が通じるかもしれないが、中国語が話せないお客さんに町中にある航空会社のビルを自分で探して行ってくれというのも困難な話ではないか」
とまくしたてました。
主人は係員の方に
「空港のカウンターまで一緒に来て搭乗手続きをしろ」
と迫りましたが無理と言われました。
日本では搭乗手続きが先で出入国審査がありますが、中国では出入国審査が一番にあるので搭乗客でないと空港内に入れないのです。
幸いなことに早めに空港に行ったのと、まだコンピュータシステムが導入されておらず手書きの搭乗者名簿に私たちの名前はちゃんと載っていたので、リコンファームをしていなくても搭乗券を受け取ることができました。
無事に帰国することはできましたが・・・
機内で主人が
「飛行機が離陸するまでは安心できないかも。ギリギリでお前たちはリコンファームをしてないから降りろと言われるかも」
と半分冗談、半分真面目に言っていましたが、無事に帰国することができました。
私たちにとっては今は笑い話になっていますが、リコンファームに限らず、中国旅行は言葉に自信があり、何か言われても言い返せる気の強さがなければ、多少ツアー料金が高くなっても日本からの添乗員付きツアーがおすすめです。